海外での水没iphone4

ハノイでiphone4を水没された方から修理依頼がありました。

一度現地の修理業者に修理に出したようですが、カメラが起動せず、WIFIもだめでバッテリーも早くなくなる との事でした。

裏蓋を開けて えっ と驚きました。

ねじが3箇所と 部品が 1箇所 ありません。

シールドフィルム も一部はがれて ありませんでした。

荒っぽい修理業者のようです。

慎重に分解して行きますと、なにやら黒い1ミリぐらいのごみが落ちていました。

セロテープで貼り付けて、お掃除して、マザーボードのシールド板を慎重に取り外し、内部を観察します。

拡大鏡でじっくり見ますと、水分の跡がところどころ見受けられますが、まあまあ乾燥できているようです。

WIFIが設定画面ではWIFIモジュールそのものが認識されていなかったので、原因を探るべく、そのあたりを

じっくりと観察しました。

黒いチョークコイルのような部品が眼につき、よく見ると、コイルの巻き芯フェライトの一部が掛けてコイルが一部

見えています。 これは 部品が壊れてる ???

そういえば 先ほどセロテープで取った黒いごみ もしやこれの破片 か とあわせてみるとピッタンコ

自然に壊れたのか、衝撃で壊れたのか、修理業者がシールとパネルをはづす時に壊れたのか推測の域を出ませんが

とにかく こわれています。

掛けた部品の材質はフェライト(鉄粉を固めて焼いた物)なので半田づけは無理

コイルの芯につかってあるので、磁気的特性にはたらいていると思い、接着剤で固定しました。

組み立てて起動させると なんとWIFIモジュールが働いていて、アクセスポイントをさがしています。

しかし アクセスポイントを見つけることができません。

壊れたチョークコイルの特性が変わって、目的の電波と同調できないようです。

アルミテープを2ミリ角に切って、割れたチョークコイルに上から貼り付けました。

磁気的特性が改善されることを期待して、再起動しました 。

弱いながらアクセスポイントを見つけて接続できました。 わーー 直っちゃった。

カメラの起動できない不具合は、カメラユニットを新品に交換して直りました。

バッテリーは水に濡れると自己放電をして劣化するので、迷わず交換です。

ちゃんちゃん

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